体制について
シダ植物は維管束植物であり、いわゆる根・茎・葉があると言われる。しかし、この点から見直さねばならない例もある。
- 根も葉もないもの
- マツバラン類は、ほぼ全体が茎のみからなり、分化した根も明らかな葉もない。そのため、かつてはそれらが分化する前の原始的なものの生き残りと考えられた。現在ではヒカゲノカズラ植物門に含めるが、より発達した群から退化的に生じたとの説もある。
- 担根体
- クラマゴケ類とミズニラ類に見られる構造で、茎に似ているが、葉を生じず、地中に向かって伸び、その上に根を生じる。クラマゴケ類ではほぼ根に見える細長いものであるが、ミズニラ類では短く詰まった形である。
- 担葉体
- ハナヤスリ類類に見られる構造で、茎に見えるが限定成長を行い、その上に胞子葉と栄養葉をつける。
葉
葉の構造は、大きく大葉と小葉に分かれる。前者は大きく広がった葉で、葉脈がその中で枝分かれする。シダ植物門のものと、種子植物はこれである。小葉は、小さく単純で、葉脈は主脈のみで枝分かれはない。ヒカゲノカズラ植物門のものがこれである。トクサ植物門は当初は小葉であるとされたが、現在では大葉の一つと見られている。